第 五 番
十
普
寺
第5番 十普寺
十普寺は台北市に位置し、釈迦牟尼仏を本尊とする仏教寺院です。長い歴史と深い文化的背景を有し、日本統治時代から戦後に至るまで、台湾仏教が歩んできたさまざまな変遷を見つめてきました。
その前身は、1905年(明治38年)に日本の浄土真宗本願寺派によって設けられた布教所に始まります。本山は京都の西本願寺にあり、当時は台北の南門・古亭一帯に暮らす日本人にとって、重要な信仰の場の一つでした。
1914年(大正3年)には「了覚寺」と改称され、山号を「城南山」としました。寺名は、1910年(明治43年)に廃寺となった京都市下京区の「了覚寺」に由来し、その法宝物も受け継いだとされています。寺額には、当時の台湾総督・佐久間左馬太の揮毫が残されており、当時の宗教・文化の歩みにおける寺院の存在を今に伝えています。
戦後、寺院は新たな管理体制のもとで歩みを続け、「十普寺」と改称されました。その後も、道場としての弘法と修行の伝統を受け継ぎながら、幾度かの整備・改修を経て現在に至っています。
その沿革には、日本の浄土真宗から戦後の台湾仏教へと移り変わっていった時代の流れが刻まれており、十普寺は、台湾近代仏教の歴史と宗教文化の変遷を知るうえで、貴重な歩みを持つ寺院の一つです。
長い歴史の中で育まれてきたさまざまな宗教的背景と、現在まで続く弘法の歩み。
十普寺は、台北の地において、時代を越えて信仰と文化の記憶を受け継いできた大切な仏教道場です。
ア ク セ ス
公共交通機関でのアクセス
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MRT(最もおすすめ):
MRT 「古亭駅」(松山新店線・中和新蘆線)で下車し、9番出口から徒歩約5~8分。
または 「中正紀念堂駅」で下車し、2番出口(南門市場方面)から徒歩約10~12分です。
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バス:「南昌路」または「新昌口」停留所で下車すると、すぐ近くです。
お車・バイクをご利用の方
十普寺は南昌路二段沿いに位置しており、周辺の路上駐車スペース(黄色ライン・有料駐車区画)は数が少なく、混雑していることが多いため、近隣の有料駐車場の利用をおすすめします。
- 普利斯堡南昌駐車場: 南昌路二段にあり、徒歩約3分。
- 仰徳ビル駐車場: 南昌路と和平西路の交差点付近、徒歩約5~7分。
ご注意: 市街地中心部のため、混雑時間帯は駐車スペースの確保が難しい場合があります。公共交通機関、特にMRTの利用をおすすめします。
周辺スポット
💡 参拝メモ
台北中心部にありながら、街の賑わいを忘れさせてくれる静かで厳かな道場です。堂内は穏やかで落ち着いた空気に包まれており、一歩足を踏み入れると南昌路の喧騒を忘れてしまうほどです。参拝後は徒歩で紀州庵文学の森へ足を延ばし、日本情緒あふれる文学空間を楽しむのがおすすめです。昼食は中正区で洗練された精進料理を味わい、その後は中正紀念堂をゆっくり散策しながら、花や展示を楽しむのもよいでしょう。






